日本の伝統文化のひとつに茶道があります。元々は、身分の高い方々に嗜まれていました。貴族や上級武士等の社交の場と申しましょうか。開祖は千利休とされてますが、利休の頃は流派はなかったのです。時代によって茶道のありかたも色々でありました。それでも、基礎となる考えは同じといえます。茶道は自分ではなく、相手のために行います。お茶会はわかりやすい例ですね。招く側と招かれる側がいます。お互いに相手を思いやって気配りを致します。押しつけは失礼になるので、出すぎたことはよろしくないのです。そうかと言えども、控え目すぎるのも問題です。相手に通じません。何事もほどほどがよさそうです。さて、今月は3年ぶりに名古屋美術倶楽部のお茶会へ出かけてまいります。お招きいただいたので、ありがたく承ります。着物を用意しているものの、この暑さです。なんと今日の名古屋は32度まで気温上昇らしいです。季節感を大切にする茶道が、変化していきそうです。時候に似合うお道具や和菓子でもてなし、亭主も客も一緒に楽しむ世界がございました。このところの、異常気象は季節感が薄れていきます。茶道の在り方は、何処に辿り着くのか気になるところです。