日本の伝統文化・行事

煎茶のお茶会のため熱田神宮へ
11月6日(日)に公益財団法人高松宮妃癌研究基金の煎茶大会が開催されました。お招きに預かり、出かけてまいりました。毎年恒例のお茶会なのですが、実に3年ぶりの開催です。コロナ禍が少し収まりつつとなり、動きが出ています。これまでは、当たり前のように思っていた出来事がとても貴重であることに気が付きました。お茶会は、季節で申しますと春と秋が多いです。はやり日曜日や祝日の開催となりましょうか。そうしますと、重なります。多い時は、1日で3件かけもちです。小忙しいものの、慣れると平気です。要領を掴むと申しましょうか。着物で名古屋市内あるいは近隣県内を動きまわるのです。あるいは、東京で用を終えた後に、新幹線で静岡駅で途中下車してお茶会へ参加したりしました。あるいは、三河安城で下車して在来線に乗り換えてお茶会の会場へ馳せ参じます。今になると回想記となりますが、楽しかったものです。当時にご一緒した皆様もお元気なら幸いです。今の時代は、健康で元気でいることが何よりです。生活の中で何かしら、取り入れるとよいかもしれません。心と身体に栄養をとりましょう。供えあれば憂いなしです。

煎茶のお茶会へお出かけしました
10月23日(日)に全日煎愛知支部の煎茶大会が開催されました。名古屋市中心部にある名古屋美術倶楽部まで出かけてまいりました。当日は少し暑いくらいの日となりましたが、楽しい1日でした。なにしろコロナ禍であり、実に3年ぶりの開催です。もしかしたら、ひっそりしているのではと思いきや、とんでもないことです。ものすごい人寄りで驚きました。皆様はマスクは着用して、普通に着物をお召しになられてました。きっと今日のお茶会を心待ちにしてらっしゃったことでしょう。お茶会は、単に喉を潤すことを目的としていません。どちらかというと心の潤いとなりましょうか。知らない人同士が集まり、同じ室内でひとときを楽しみます。場の雰囲気を大切にします。集まった皆で気を向き合わせて、楽しむことになります。そのためでしょうか。席入りを待っている時間が、醍醐味になります。混雑していると待ち時間が延びることもございます。それでも、必ず順番が参ります。ひたすら、正座して待ってます。隣の見知らぬ他人と談話したりして、待ちます。誰もが忙しい日々ですが、時にはこうした時間もよろしいものです。お茶は心に栄養を運びます。お試しあれ。

名古屋美術倶楽部の秋のお茶会
10月に入っても日中は暑い日が続いていました。気温30度を超えるため半袖でお過ごしの方も多かったようです。ところが、昨日頃から一気に気温が下がってまいりました。急な温度差には驚いていますが、ようやく秋を感じられるようになりました。とは申しましても、短い秋になりそうですが(笑)。今月23日(日)は、久しぶりに名古屋美術倶楽部へお茶会が開催されます。席主の方にお招きいただいたので、楽しみにして出かけてまいります。煎茶のお茶会です。名古屋地区では煎茶のお茶会は少ないので、貴重なお茶会といえます。近年は、急須にお茶の葉とお湯を注いでお茶を淹れる家庭が少なくなっています。残念な現象ですが、これも時代の流れといえましょうか。健康の面でも、ペットボトルのお茶の成分よりは、急須から淹れるお茶の葉からの栄養は高いことが科学的にも検証されています。忙しい日々の中にも、一服のお茶に親しむ余裕も必要なのではないでしょうか。意外に心の疲れも取れるかもしれません。和菓子とお茶は、日本人の心を和ませます。お湯を沸かしたり、お茶の葉を用意したりと少しばかり手間はかかりまりますが、お茶は幸せを運びます。

茶道が誘う季節感
日本の伝統文化のひとつに茶道があります。元々は、身分の高い方々に嗜まれていました。貴族や上級武士等の社交の場と申しましょうか。開祖は千利休とされてますが、利休の頃は流派はなかったのです。時代によって茶道のありかたも色々でありました。それでも、基礎となる考えは同じといえます。茶道は自分ではなく、相手のために行います。お茶会はわかりやすい例ですね。招く側と招かれる側がいます。お互いに相手を思いやって気配りを致します。押しつけは失礼になるので、出すぎたことはよろしくないのです。そうかと言えども、控え目すぎるのも問題です。相手に通じません。何事もほどほどがよさそうです。さて、今月は3年ぶりに名古屋美術倶楽部のお茶会へ出かけてまいります。お招きいただいたので、ありがたく承ります。着物を用意しているものの、この暑さです。なんと今日の名古屋は32度まで気温上昇らしいです。季節感を大切にする茶道が、変化していきそうです。時候に似合うお道具や和菓子でもてなし、亭主も客も一緒に楽しむ世界がございました。このところの、異常気象は季節感が薄れていきます。茶道の在り方は、何処に辿り着くのか気になるところです。

お月見は2回あります~十三夜
お月見は、お馴染みの十五夜の月の後に、もう一度ございます。十三夜と言って、今年は10月8日とされています。十五夜の月と十三夜の月とをふたつ合わせて「二夜(ふたよ)月」と呼びます。どちらも愛でると欠かさないので、縁起よしとなりましょうか。教室では、お月見を演出したうさぎの和菓子を用意しました。「愛らしすぎて食べてしまうのはもったいない」と申すお弟子さんもいます(笑)。今年は暑い期間が長い上、先日は強い台風に見舞われました。束の間の秋の楽しみとなりそうです。十三夜の期間として、 10月1日~10月8日頃には店頭等でも月見用の和菓子が並びそうです。お求めになられて、ご自宅等でお茶と一緒にいかがでしょうか。デパート等でも、お月見の期間限定で販売されることがあります。 目で見て和み、食べて味わい、ひとときの秋の日をお楽しみ下さい。文化とは、特別のことではございません。生活の中にもひっそりと根付いています。忙しくなった現代人には、感じ取る余裕がないのです。紐解くと、意外にもご先祖様から続く習わしやしきたりに沿った生活であったりします。日本に生まれてよかったと思う秋をお過ごしなさって下さい。合掌。

今年のお盆休み
お盆と申しますと、お墓参りやお寺のことが思い浮かびますね。2022年(令和4年)のお盆休みは、8月13日(土)~8月16日(火)の4日間が基準とされるようです。企業もその時期に合わせて休みとすることがあります。場合により、お盆前後の土日や祝日を活用して連続して休みとしたり、年休として夏季休暇にすることもありそうです。お墓参り等で帰省するにも、長期休暇となれば、里帰りしてゆっくりできそうですね。そもそも、会社が休みの時は何をしても自由となりますが、どうしてお盆休みという慣習ができたのでしょうか?古くは丁稚奉公に出された住み込奉公人が、年に2回休みをもらえたそうです。それが、お盆と正月の時期とされます。その名残が続いたのでしょうか。時代が変わっても、日本の企業は夏休みがありますね。有休を申請するにしても、日本人の気質は一緒に働く人を気遣いあまり、休みを取りにくいのです。労働基準法が改正されましたが、心情的には堂々と有休申請も難しいかと。そうした際に企業が定めた夏休みは粋な日本文化なのかもしれません。

青森のねぶた祭ー今年は再開です
コロナ禍で中止とさていた「青森ねぶた祭」が、今年は再開されました。8月2日から7日までの期間となります。ねぶたは、東北地方を中心とした夏祭りで、8月1日から7日にかかけて行われています。写真のように(お借りしてます)、大きな灯篭を台車に載せて曳いて周ります。この光景に圧倒される方は多いのではないでしょうか。高さは5メートルに及ぶようです。武者人形をかたどおる姿に観客が拍手を送ったり、写真を撮った楽しみます。笛や太鼓のお囃子に合わせて踊る「ハネト」と呼ばれる踊り子にも沿道を賑やかにさせます。コロナ禍で自粛が求められますが、こうした伝統行事や継承されゆく文化は大事です。止めてしまうのは簡単ですが、脈々と続いてきた行事をたやすく消滅させることはもったいないです。感染対策を備えて、時代に即したやり方で文化を繋いでいきたいものです。

喪失の哀しみと共に生きること
安倍元総理がお亡くなりになられて1週間となります。この大雨は空が涙を降らしているのかもしれません。哀しみの涙でしょうか。どうか安らかにお休みくださることを願います. 襲撃された奈良の現場近くに献花台が用意され、雨の日にも献花に訪れる人が多いことが報道されています。本当に信じられない事件です。少しづつ、事件の真相が明らかにされていますが、このような事態を許してはなりません。非道な出来事であります。安倍元総理は、これからも私たちの心に生き続けることでしょう。存在が生き続けるということです。肉体は滅んでも死んでないのです。生き物が死ぬ時は、肉体が滅びる時だけではなく存在を忘れられた時と聞き及びます。そのため、亡くした相手を思い出すのは、共に生きていることになるのかもしれません。「思い出すと成仏できないかもしれないから、なるべく忘れようとしている」と仰せになられる方がいます。そのようにお考えになる方が、意外と多かったりします。 むしろ、思い出してあげた方がよいのではないでしょうか。無理に蓋をする必要はございません。思い出すことは供養にも通じます。肉体が滅んだ後にも、共に生きることになります。

七夕の願い事
7月7日は五節供のひとつとなります七夕の日です。五節句には他にも、人日の節供(1月7日)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)重陽の節供(9月9日)があります。いずれも中国から伝わった行事となるので、中国で古くから伝わる民話の言い伝えとなります。登場する織姫様と彦星様の呼び名は、織女(しょくじょ)、牽牛(けんぎゅう)です。同じ人物を表しますが、言い方が違うことがあります。文献等による違いがあります。日本に伝わったのは、古くは奈良時代です。初めは宮中儀式とされました。江戸時代には、身近になったようです。星に願いを込めます。織姫様が機織りを得意とされるので、願い事には手芸や裁縫の上達を願うことになったと言われます。短冊に書く願い事は、具体的に記載することが一般的なようです。手芸や裁縫の上達の他にも、書道が上達するように等々です。今の時代に合った願い事で大丈夫です。何かしら、心に浮かんだ願いを文字化することで視覚化できます。貴方様の御心が届くことをお祈りしてます。

水無月の和菓子のご紹介
本日6月30日は水無月の和菓子を召し上がる方が多いかもしれません。実は、知る人ぞ知る!伝統的な和菓子なのです。今年は例年より早い梅雨明けとなり、連日の猛暑が続いています。一方では梅雨のない北海道等では、雨量が多くて水害に見舞われています。なんとなく、自然の流れが激変しているかのようです。そうした中、本日に水無月の和菓子を召し上がる方は、日本の伝統行事をとても大切に思っていらっしゃるのでしょう。その昔、身分の高い方が召し上がったとされています。切った氷に小豆や蜜をかけて召し上がったようですね。暑気払いや邪気を避ける意味があったと思われます。現代人の我々は、普通にいただくことができるようになりました。三角形のういろうに小豆がかかる和菓子が定番です。この時期に出回りますので、必ずしも6月30日に限定しないでも大丈夫です。この暑さです。無理のない範囲がよさそうです。ご自身の生活の中で文化を取り込みながら、伝統に触れてお楽しみ下さい。明日からも暑い日が続きますので、水分補給や食事を取ることを意識なさってお過ごし下さい。

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